シスメックス株式会社

株主・投資家の皆様へ

Daiwa優秀企業賞

HOME株主・投資家の皆様へIR資料室決算短信経営成績
IR資料室 決算短信
経営成績
1. 当期の概況
当期におけるわが国経済は、経済対策による公共投資の拡大、金融政策及び減税措置による個人消費の刺激などにより幾分景気回復の兆しが見受けられたものの、後半になっても金融・財政、雇用面で依然不安が残り、総じて企業の設備投資の手控えが続くととともに、個人消費は、微増に止まるという厳しい状況で推移しました。一方、米国経済は引き続き好調に推移し、欧州経済も緩やかに拡大の方向にあります。また、アジア経済につきましても、通貨危機を乗り越え、総じて回復の基調にあります。

医療の面では、国内において、経済の停滞に加え、継続的な医療費抑制策、少子・高齢化が進行するなかで医療提供体制の見直しが進んでいます。これを受け、各医療施設は、より一層の経営の効率化が求められています。また、平成12年4月施行の介護保険制度の導入、ここ数年内に導入が予定されている医療制度の抜本的な改革を前に、各医療施設の連携や機能転換から、新たなビジネスの創出による医療関連の市場拡大が期待されています。一方、欧米諸国においてはIT(情報技術)、さらには遺伝子解析、再生医療などの最先端技術に基づく医療の高度化により医療関連市場の拡大が進みつつあります。

このような状況下で当社企業グループは、国内販売・サービス体制の強化、検査の効率化と迅速化を推進する新製品の販売、ロシュ ダイアグノスティクス社との中南米、オセアニア地域を中心とした当社血液分析装置、関連製品に関する販売提携を積極的に行ってまいりました。さらに、アジア地域を21世紀の重点市場として位置づけ、これまでのシンガポール、インド、マレーシアへの拠点整備に続き、タイ、上海及び香港において販売会社の設立を行いアジアの事業基盤の強化を進めました。その結果、主要製品の販売数量は総じて前期を上回りましたが、円高による海外連結子会社の円換算売上高の目減りの影響、欧州及び中国における販売経路変更の影響(海外連結子会社経由に変更したことにより平成12年1月~3月の売上高が連結消去されております。)により、連結売上高は37,243百万円(前期比2.9%減)となりました。

利益面におきましては、原価の低減並びに販売費及び一般管理費の抑制等に努めました結果、経常利益は3,197百万円(前期比3.6%増)となりました。また、当期純利益は、米国販売子会社の損益改善、税効果会計採用等により、1,838百万円(101.1%増)となりました。

なお、当社は平成12年3月1日付で東京証券取引所第一部及び大阪証券取引所第一部に上場いたしました。また、中央研究所及び関係会社等への投資資金に充当するため、平成12年3月16日に第1回無担保転換社債5,000百万円を発行いたしております。

所在地別業績につきましては、次のとおりであります。

ア 日本
ネットワークサービス機能を有した新製品「多項目自動血球分析装置XE-2100」の本格的な市場導入、臨床検査情報システムの販売増、4月より独占販売を開始しましたエイブイエル メディカル インスツルメンツ社の血液ガス・電解質分析装置の貢献等もあり、国内売上は増収となりましたが、EU統合をにらみ欧州市場における販売・サービスネットワークの整備・強化を図る目的で、4月より欧州代理店向けの販売をシスメックス ヨーロッパ ゲーエムべーハー経由に変更したことにより、外部顧客に対する売上高は20,897百万円(前期比13.3%減)となりました。
セグメント間の内部売上高を含む売上高につきましては、31,552百万円(前期比4.5%増)となりました。
営業利益は、原価低減、販売費及び一般管理費の抑制等により、3,655百万円(前期比4.2%増)となりました。


イ 米州地域
平成11年1月に販売子会社であるシスメックス コーポレーション オブ アメリカとロシュ ダイアグノスティクス社との間で「米国市場における血液分析装置に関する販売・サービス契約」を締結し、販売・サービス機能をロシュ ダイアグノスティクス社へ移管いたしました。シスメックス コーポレーション オブ アメリカは、北米における代理店に対する販売、サービス、学術などのサポートを実施することになりました。
その結果、円高による円換算売上高の目減りの影響もあり、外部顧客に対する売上高は5,685百万円(前期比22.0%減)となりました。
一方、営業損失は114百万円と大幅に改善いたしました。


ウ 欧州地域
 4月からの販売経路の変更により、円高による円換算売上高の目減りの影響があったものの、外部顧客に対する売上高は9,971百万円(前期比50.9%増)となりました。
また、営業利益につきましても、406百万円(前期比29.1%増)となりました。
なお、当期より新たにシスメックス モーリス エスエーが持分法適用の子会社から連結子会社に変更となっております。


エ アジア・パシフィック地域
 南アジア及び東南アジアの統括会社として前期に設立したシスメックス シンガポール ピーティーイー リミテッドを中心に販売拠点の整備を行った結果、アジア経済の回復もあり、外部顧客に対する売上高は689百万円(前期比107.7%増)となりました。
営業利益につきましては、販売拠点拡充に伴う投資費用の増加等もあり、営業利益は29百万円(前期比16.8%減)となりました。
2. 次期の見通し
今後の見通しにつきましては、わが国経済は、民需中心に回復傾向は示すものの、その立ちあがりは緩やかになるものと予想されます。一方、米国は引き続き堅調に推移し、また、欧州及びアジアにつきましても回復基調が続くと予想されます。しかしながら、円高傾向が依然続くと予想され、当社企業グループを取り巻く環境は厳しいものと思われます。

こうした中で、当社企業グループは、引き続き既存事業の販売・サービス体制及び物流機能の強化、グループ全体の業務の効率化による収益性の向上に努めるとともに、新規取り扱い商品の拡充による新規事業分野での事業拡大を積極的に展開し売上拡大を図ってまいります。また、平成12年4月から開設いたしました中央研究所の稼働により計測技術と先端の生物工学及び情報工学を融合し、新たな医療技術の創出を通して、21世紀の医療の発展に貢献していきたいと考えております。

なお、次期の業績の見通しにつきましては、売上高43,000百万円、経常利益4,600百万円、当期純利益2,400百万円を予想しております。

  株主・投資家の皆様へ トップ
 
 

シスメックス株式会社

Copyright © 1995-2012 Sysmex Corporation, All Rights Reserved.