シスメックス株式会社

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技術紹介(試薬)

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細胞計測・分析

シスメックスの細胞計測技術を支える試薬開発技術として、対象ごとに最適な試薬組成を実現することにより、高精度・高効率な測定機能を達成しています。

血球計測においては検出する血液細胞種に応じて専用試薬(溶血剤及び染色液)を有しています。溶血剤には界面活性剤が含まれており、反応チャンバで末梢血サンプルと混合されます。
界面活性剤の作用によって、赤血球は溶血し、白血球の細胞膜透過性が上がります。各白血球は、それぞれの細胞の特性に応じて、細胞の外形や内部構造が変化し、形態的に差異が生じます。さらに、専用の染色液により血液細胞内に含まれる核酸や細胞内小器官を特異的に蛍光染色します。核酸および細胞内小器官の種類や多寡により、血液細胞の蛍光に差が生じます。
検出された蛍光と散乱光に基づいてスキャッタグラムを作成し、解析アルゴリズムにより血液細胞種を特定することで、目的とする細胞を精度よく検出することが可能になっています。

■半導体レーザー光による細胞の解析

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タンパク測定・分析

シスメックスでは、高感度、迅速に血中や尿中のタンパク質を測定する試薬をラインナップしています。また、測定項目の更なる充実に向けて開発を進めています。

化学発光酵素免疫測定法を測定原理とした、全自動免疫測定装置HISCL用試薬では、初期の抗原抗体反応を液相で、その後B/F分離において集磁・洗浄・攪拌を最適化させることにより、短時間に効率の良い抗原抗体反応を実現しています。また、標識酵素にアルカリホスファターゼ(ALP)を用い、化学発光基質に強い発光強度を示すCDP-Star®と組み合わせることにより、微量検体(10~30μL/テスト)でも高感度な測定を可能にしました。

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遺伝子測定・分析

シスメックスの遺伝子測定技術において、精製工程を必要としない試薬設計により、がん細胞中の遺伝子量を高精度、簡便、迅速測定を可能にしています。

一般的な遺伝子増幅(RT-PCR法等)反応では、試料中の夾雑物による遺伝子増幅反応への影響を除くための工程が必要です。また、遺伝子増幅反応自体にも1時間以上の時間が必要となります。シスメックスでは、迅速、高感度な遺伝子検査を可能とする専用の試薬を開発しました。前処理(可溶化)液の組成、原料(酵素、プライマー)の最適設計により、核酸精製の工程をなくし、ワンステップでの遺伝子増幅を可能とする試薬性能を達成しています。
この方法(OSNA法)を癌のリンパ節転移検出に応用し、高感度に、短時間(約30分)での結果判定と、精製工程で生じる精製不良や時間経過による核酸の劣化等の影響を受けることなく、リンパ節中のがん細胞に由来するマーカー(CK19mRNA)を定量的に測定することを可能としています。

OSNA法(直接遺伝子増幅法)は開発した可溶化試薬により、組織内の標的遺伝子を抽出することなく、直接増幅し検出する方法です。遺伝子増幅法にはRT-LAMP法(*)を採用しています。

*RT-LAMP法
当社はLAMP法の使用に関して栄研化学株式会社と2001年1月に実施権の許諾契約を締結しています。

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原材料・試料作製

保有する各種リコンビナントタンパク質作製技術、モノクローナル抗体作製技術を生かし、ユーザーが求める高い性能を満たした診断薬を実現する原材料産生に注力しています。更には、均一な品質を持つ商品の安定供給の推進のために、出来る限り高等動物に依存しない原料開発を進めています。

従来、診断薬の原材料は、動物等由来の天然タンパク質に依存してきましたが、より環境に配慮した取り組みとして、遺伝子組換え技術を活用したリコンビナント原料への転換を進めています。
各種のリコンビナントタンパク質生産技術を保有し、診断薬原料に要求される特性や機能に応じて、最適なタンパク質生産技術を選択して原材料開発を進めています。
例えば、膜結合型の複雑なタンパク質であるウシ組織因子は、カイコを用いたタンパク質生産技術で生産しています。カイコによる生産技術は、天然型と同等の活性や機能を持ったタンパク質を効率よく生産することが可能で、多種類のタンパク質の同時生産や、スケールアップの柔軟性が高くや再現性に優れるといった特徴があります。カイコで生産したウシ組織因子は、当社の凝固分野の試薬製品「トロンボチェック TTO リコンビナント」に利用されています。

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